白洲次郎を本で読む 〜せっかく読むならもう1冊。
自分の信じる道を、思うとおり真っ直ぐに生きぬいた白洲次郎。
思い通りに生きることって難しい。この生き方には憧れない訳にはいかない。
今晩、NHKで白洲次郎のドラマが放送されているけど、白洲次郎に憧れる人、また増えるだろうね。いいと思う。こういう生き方で通す人が一人でも増えれば、世の中変わっていくかもしれない。
テレビ放映を控えてということもあってか、本屋さんには既に白洲次郎のコーナーがあるので、興味があったら本でも読んでみると良いと思うのだ。定番になっているのはこの2冊だろう。
・「プリンシプルのない日本」 白洲次郎 著、新潮文庫
雑誌に寄稿した記事の集まりながら、普段公では「寝た子は起こすな」的に意図的に不問とされているような言い辛い「本当のこと」に、快哉を叫びたいくらい遠慮なくズバズバ言及している。こういう一面にこそ”格好良い”という言葉は似つかわしい。世の中に対する警鐘、というか小言的な事が多いので多少読むのに骨が折れるけれど、まさか白洲次郎本人の著作を読まずして白洲次郎を語るようなことはあるまいな。というか、読んでいないなら早速読んでみるべし。
・「風の男 白洲次郎」 青柳恵介 著、新潮文庫
おそらく、今の格好良い白洲次郎像を作り上げたのはこの本によるところも大きいのだろう。今回のドラマも、大方この本を下敷きにしているに違いない。
管理人もこの2冊は外せないというのに同意。…するところではあるのだが、ここでもう一歩、もう一冊呼んでみることを提案したい。文庫にはなっていないの入手に手間がかかるかもしれないが、次の本も読んでみてはいかが、というのが今回の記事の主眼である。上記2冊ではかいま見られない、白洲次郎のもう1つの側面が描写されている。
・「ひかない魚 −消えてしまった「きよ田」の鮨」 新津武昭(語り)、伊達宮豊(取材・構成) 求竜堂
白洲次郎・白洲正子のことが語られるのは1冊のうちほんの30ページほどだが…何というのか、この本に活写されている晩年の白洲次郎は、1週間のうち3日も4日も朝から日がない一日同じ寿司屋に腰を落ち着け、言葉遣いもどちらかといえばぶっきらぼうで、なおかつ口が減らない上にすっげえ気難しい雰囲気を漂わせている、簡単に言えば「かなり食えねえジイさん」という印象。上記2冊、特に「風の男」で小ぎれいにまとめられている、スマートな白洲次郎像とは随分異なる。
しかし。じっくり目を通してみれば分かるが、そのぶっきらぼうなジイサン像の陰に見え隠れするのは、真っ直ぐ、実直に生きる、紛れもなく尊敬すべき人間像。そう感じられるのもまた確かである。
こういった一面も知った上で白洲次郎を考えてみると、白洲次郎に対する理解もより一層深まるんじゃないかなあ?…管理人はそう思ったんだが、どんなもんだろうか。
- [2009/02/28]
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